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リノベーション

築年数が古かったら選択肢は建て替えだけ??

お施主様からお持ちの空き家を「建て替えをしたい」とのご要望を頂いたこの物件。

築年数が40年過ぎたこちらの住宅を壊してから、築を建てて、将来的な入居を検討されていましたが
建て替えにあたって、建蔽率・容積率による建坪縮小の問題や、新築してからのご入居予定が未定だったため、建て替えではなくフルリノベーションをした後、賃貸住宅として貸し出すというご提案をさせて頂きました。

お施主様からは「既存の建坪を維持したい」とのご要望が強かったことと、東京23区内で交通の便が良かったことから、賃貸住宅としてリノベーションすることにご賛同頂きまして工事を着工しました。

建物は昭和56年の耐震基準が施工される前に設計・竣工されていたので「耐震」としての強度は非常に弱く、建物の耐震補強と共にリノベーションをスタートさせました。

 

建物の基礎と構造材だけ残して解体した後、新築と同等の耐力を持たせるため補強していきます。
新規に基礎を作り柱の本数を増やして補強したら、設計通りに耐力壁を設けていきます。

こちらは新規に基礎を打設するところ。

この建物は、既存の柱がとても少なく、解体後風で揺れる程でしたが、新規に柱・間柱を10本以上増やしたことや、既存の腐っていたりや弱っていた木部も交換したので、かなり頑丈なつくりになりました。

 

使用した柱は国産材の杉

正しい位置に筋交いと耐力ボード等を設置して建物の構造は完成です。

 

防水透湿シートを施工後、通気工法で外壁工事

次世代省エネルギー基準に合った断熱材を施工

床は全フロアー無垢板

 

 

 

今までにはなかったロフトや吹き抜けもできました

お施主様とご家族様も「あの空き家がこんな風になるなんて」と、大変喜んで頂きました。
賃貸物件ではありますが、いずれはお施主様ご家族が住むことも想定してこの仕様とさせて頂きました。
新築工事と違って時間も掛かりますが、このようなリノベーション事例もあります。